kimuraf021216   「地方自治論」ノート報告

「東京都環状七号線内側におけるロードプライシング制度導入の現状と課題」 k010119 木村文佳

 

1.      前回の質問の回答

Q.管理はどこが(誰が)行っているのか?

A.東京都環境局

「東京都ロードプライシング検討委員会」の構成員

     国土交通省総合政策局交通計画課長

     警察庁交通局交通企画課長

     経済産業省大臣官房企画官(流通・物流政策担当)

     環境省環境管理局自動車環境対策課長  他多数

2.      メールなどにより、400件を超す意見が寄せられた。その中で実施の条件や要望についての意見が多く、また、賛成・反対を明確に示した意見は、ほぼ同数であった。主な意見を以下に取り上げる。

(1)課金の免除や優遇措置を求めるもの

     対象区域内の住民については、課金の免除や優遇措置をとるべき〔ロンドンでは対象区内の住民に関しては9割引〕

     入域ごとに課金される方法は、負担が大きく容認できない

     障害者が利用する自動車は課金対象から除外すべき〔ロンドン、オスロでは障害者が使用する車両及び障害者を運ぶための車両は免除〕

     都民の生活と産業活動を支える事業用トラックは、課金対象から除外すべき

     タクシーの公共性を認識し、課金対象から除外すべき〔ロンドンでは認可タクシー(ブラックキャブ)は免除〕

 (2)大気環境の改善を期待する意見がある一方、実施による悪影響を懸念するもの

     地球温暖化防止、大気汚染改善のために推進すべき

     迂回路の交通量が増大し、周辺環境が悪化する恐れがある

     早朝、深夜の交通量が増加し、騒音や振動などの新たな問題を引き起こす

 (3)ロードプライシング以外の施策を求めるもの

     「環状道路整備」、「排出ガス対策・低(無)公害車普及促進」、「路上駐車対策」などを進めるべき

 (4)実施にあたって、慎重な取り組みを求める

     諸外国の実施例は規模が異なり、参考にならないことから、慎重に進めるべき〔シンガポールでは23(環状7号線、荒川区域)と同じ規模〕

     実施にあたっては実験が必要であり、その結果を踏まえて制度のあり方や評価・再検討をすべき

 

参考ホームページ

    http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/jidousya/roadpricing/